現在、日本は先進国の中でも高齢化率の高さはトップクラスです。
高齢化の問題の大きなポイントは、介護が必要な高齢者や医療が
必要な高齢者が増えていることです。
介護や医療が必要な状態というのは、高齢者個人の視点では
その人らしく生活できていない状態ですし、国としての視点では
医療費がどんどん上がって財政を圧迫することになります。
国として健全な状態を保つためには、高齢者が健康である状態を
維持する事が非常に重要です。
健康というと身体的な健康がまず頭に浮かぶと思いますが、
ここでは心の健康にスポットを当てて考えてみたいと思います。
私が知っている高齢者で、非常にしっかりされている方には
共通点があります。
それは、皆さん服装などに気を使われていて、おしゃれである
ということです。これはほぼ100%の確率でそうなのです。
身体の状況があまり良くない方もいますが、おしゃれな方は
考え方や精神面が非常にしっかりされている方が多いのです。
スウェーデンなど北欧の高齢者の方は特におしゃれな方が
多くて、例えば、おばあちゃんが外に出る時はバッチリと
お化粧して服も綺麗でおしゃれな感じです。
では、なぜおしゃれな方は、精神的に自立している様な方が
多いのかについて考えてみたいと思います。
おしゃれをするということは、人に見られているということを
意識しているはずです。その意識が緊張感を持たせるんですね。
そして、その緊張感がシャキッとした振る舞いにつながります。
周りからもおしゃれでしっかりしているとみられるように
なると思いますし、周りからそう見られると自分の中でも
おしゃれでしっかりしているというイメージが構築していく
ということです。
このようなイメージを自分の中に構築しておくと
老けないですよね。
年老いるのは精神的な部分が大きいと考えています。
だから、服装を楽しんでいる高齢者の方はなかなか
老けないし精神的にしっかりされている方が多いのでは
ないかと思うわけです。
以前、老人ホームでファッションショーを企画したことが
ありましたが非常に盛り上がりました。
みんな、キレイな服とかカッコイイ服を着るのは楽しいん
ですよね。みなさん表情が生き生きしていました。
こういう企画を定期的に開催して、人に見られるという
環境をつくることって元気を保つために重要なことだと思います。
人に見られることで意識や表情にも変化が現れ元気になります。
ということで
「人からどのように見られたいか意識する事で振る舞いが変わって来る」
ということです。