共働き世帯と小学生の放課後・小1の壁を考える

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少子化と言われていますが保育園の待機児童の問題は未だに解消されて
いません。特に都心部では、まだまだ待機児童で困っている人がいます。

私が勤めている会社の女性社員も産休明けで仕事復帰する際にも
ギリギリまで保育園が見つからなくて困っていたという話を聞きました。

少子化でも待機児童が少なくならない理由としては保育園を利用する児童が
増えたということですね。数年前は全体の就学前児童に対して保育園を利用
している子どもは30%ないくらいでしたが、今では35%くらいです。

つまり共働き世帯が増えたということです。生活をするにも共働きで収入を
得ないと厳しい時代ということもあって、共働きが増え、保育園の利用が増え、
待機児童が増えるという事につながっているということです。

で、保育園はなかなか利用できなくて大変なんですけど、共働き世帯が
さらに困るのは子どもが小学校に入学する時です。

保育園は17~18時くらいまで預かってくれますが、学校は14~15時
くらいで授業が終わっちゃいますからね。そうすると放課後の子どもたちは
どこでどうやって過ごすかということになります。

放課後の小学生を預かる学童保育というものがありますが、保育園と比べると
圧倒的に数が足りないんです。小学生の行き場がないんですね。まだ小さい
小学生を1人、家で留守番させるのも心配ですからね。

これが「小1の壁」です。

最近では、この社会問題に対して民間企業がビジネスとして取組んでいる
事例がみられます。

例えば東急さんが展開するキッズベースキャンプという学童保育。

こちらは日常の学習サポート、外国人の方を講師とした英会話、
正しいお箸の使い方や電話のかけ方を教えるマナー教室、食育の視点を
踏まえてのクッキング、ものづくり、スポーツ大会、農業体験など

超充実したプログラムです。金額も思ったより安いです。

利益が出るのかなと思うかもしれませんが、東急沿線はこのような
施設が充実していると分かれば、東急沿線に住んでみたいなと考えると
思うんですよね。

東急沿線に住む人が増えれば、東急の電車やデパートを利用してくれる
人も増えるわけですから、トータルで見ると全然問題なしですね。

社会貢献になり、企業のイメージがアップし、東急沿線に住みたいと
思う人が増える。良いスパイラルです。

他にも学習塾が学習塾+学童保育でサービスを提供したり、
スポーツジムがスポーツジム+学童保育でサービスを提供している
事例も見られます。

企業としても、これまでのサービス提供の対象から少し視野を
広げることで新しい利用者を獲得できる可能性につながるわけですね。
学童保育については社会貢献にもなりますし。

僕も学童保育のモデルについて考えてみました。

これは企業などではなくNPOなどが提供するイメージです。

学童保育が広がらない理由は、働き手とスペースが不足していることです。

これを解消するために
例えば、地域の高齢者などと契約をして、放課後からの2~3時間程度
高齢者の家で子どもを預かってもらうというものです。

普通は子供が学童保育という場所に集まりますが、子どもは地域の
高齢者の家で過ごすというものです。

1つの学童保育なら使えるスペースが限られますが、こうすれば子どもの
居場所が確保できる可能性があります。

また、高齢者の生きがいになったり、高齢者も地域との接触がなくて孤立化
してしまうという話もありますので、孤立化の問題も解消できます。

さらに多世代の交流も生まれます。
昔は近所同士で子どもを預かったり、預けられたりということが普通に
行われていて、それで地域のコミュニティも構築されていたと思います。

でも、今はそういのないですもんね。コミュニティを作るのにも役に立つ
かなって思います。

学童保育にもガイドラインとか基準があるので、学童保育とは別の形の
サービスになるかもしれませんが、こんな感じの方法もあっていいかなと
思いつきですが考えてみました。

社会の問題を解決するには少し視野を広げることも重要ですね。
全く別の分野のビジネスモデルなんかを色々観察していると放課後の小学生の
居場所を確保する方法を発見できるかもしれません。

ということで
「視野を少しひろげることや別の要素と組み合わせる事で新しい
ビジネスモデルや社会問題解決のモデルが生まれる可能性がある」
ということです。

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