医療ツーリズムの課題と問題点

この記事は2分で読めます

医療ツーリズムは、海外に医療を目的として旅行をすること。

例えば、医療技術は高いけど安く医療サービスが受けられる
国に行くとか。

自国の医療技術が低い場合、富裕層はお金は高くてもいいから
医療技術の高い国に行って治療を受けるとかってのもあります。

後は気候がいい国とかで健康診断を受けに行くとか。

ちなみに国内の医療ツーリズムの市場規模は2020年には
約5,500億円と推計されています。
さらに経済波及効果は約2,800億円と予測されている。

海外からの来日者数は約43万人と見込まれているんです。

外国人患者を積極的に誘致する病院も増えてきていますし
旅行業者も注目していて色々なツアーなんかも企画されている
ようです。

たしかJTBなんかは医療ツーリズムの取組に積極的に
取組んでいるかと思います。

健康は流行り廃りの無いテーマであって、常にニーズが
あるものですが、最近では医療+観光という形で健康ビジネスが
展開されているということですね。

医療ツーリズムを展開しようとした時に、色々と課題や問題点は
あるのです。

まずは、外国人に対しての情報提供のあり方。外国人患者が
病院のサービスの強みなんかを理解しないで来院していることも
少なくないみたいです。

健診の目的や内容を十分に理解しないと効果的な医療サービスが
受けられませんからね。

だから、どうやって外国人に向けてどのように適切な情報を提供
していくかということは1つの課題となっています。

これは事前の情報提供ということで外国人が日本に来る前に対応
しないといけないことで、次は日本に滞在しているときの課題です。

やはり言葉の壁というものがありますね。
色々な国から患者が来るとしたら、その言語を正確に理解できる
スタッフが必要です。

さらに、適切にこちらの言いたい事を伝えられるかどうかという
ことも必要です。

医療であるために、お互いの言葉を正確に伝えある必要性はとても
高いわけです。最近ではICT(情報通信技術)などの活用によって
コミュニケーションはとれつつありますが、正確にコミュニケーションを
とるというところでは、まだ精度を上げる必要がありそうです。

そして、文化の違いを理解することは、これがすごく重要な気が
しています。

日本人が相手であれば適切な対応でも、文化の違い、宗教の違い、
考え方の違い等によって、それが適切でなくなることも。

だから相手国の文化を理解した対応ってのが課題の1つに
あげられると考えられます。

ここまでが滞在している時の課題で、最後に考えないといけないのが
帰国後のフォロー。

帰国した後に、患者さんの状況をどのように把握するのかとか
患者さんの国の医療機関にどのように情報を共有していくかという
仕組の構築です。

医療は継続的な治療なんかが必要な場合も少なくないので、
フォローについても考えておく必要性は高いと思います。

ということで
「医療ツーリズムのサービスの確立には、情報共有の仕組の構築と
相手の文化を理解するということが重要」ということです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

このサイトについて

 こちらは社会の問題をビジネス視点で

 解決を考えるログです。社会貢献って

 カッコいい!詳しくはコチラ