最近よく「妖怪ウォッチ」という言葉を聞くことがあります。
テレビとか、雑誌とか、ウェブとか、電車の中の広告とか
色々な所で目にするんですね。
アニメということは何となくわかっていたんですが
一体どういうものなんだろう??
ということで、概要をちょっと調べてみると
次のようなものでした。
・主人公は小学生の男の子。
・学校や家庭で起こる身近なトラブルは妖怪の仕業
・妖怪を見る事ができるツールが妖怪ウォッチ
・妖怪ウォッチを手に入れた主人公の男の子が色んな所に
出没する妖怪と友達になって、その力を使って人々の悩みを
解決してメダルをもらえる
元々はゲームだったみたいです。
めちゃめちゃ人気があるということで
グッズが、かなり売れているみたいです。
妖怪ウォッチの関連商品グッズを売っている
バンダイは一年間で70億円売るという
目標を立てていたみたいですが
たった3ヶ月で65億円も売り上げてしまったようです。
期間としては4分の1の期間で、目標に近い売り上げを
作ってしまうという。
ということで
なんで、こんなに人気があるのかについて
考えてみました。
次の2つの視点で考えてみましょう。
1.コンテンツ
2.売り方
まずは、1.コンテンツについて考えてみます。
妖怪ウォッチのイラストを見ると
妖怪だけど可愛い感じです。
これは1つの要素かなと思うんですよね。
僕は絵本を描く時、どんなキャラクターが
受け入れられやすいか知りたくて
いくつかキャラクターを描いてママをしている
友達にヒアリングをした事があります。
その時に分かったことは
・丸っこくて柔らかい感じのもの
・シンプルで分かりやすいもの
・可愛くて親しみのもてるもの
こういう要素があると受け入れられるということを
なんとなく把握していましたが、妖怪ウォッチのキャラも
これに当てはまるところが多いと思います。
次に「妖怪ウォッチ」と「妖怪メダル」という
軸があって、ストーリーが展開されている点も注目です。
これまでにヒットしたアニメや漫画を見ると
ドラゴンボールとかデスノートとかワンピースとかって
軸となるツールがあるんですよね。
ドラゴンボールとデスノートは、
そのツール自体がタイトルになっています。
ワンピースの場合は「悪魔の実」が軸となるツールです。
何か軸となるツールがあるとストーリーが
締まってぶれにくくなるのかなと思いますし、
分かりやすいと思うんですよね。
そして、妖怪の仲間が増えていくというのもポイントかなと。
ポケモンとかも仲間?というかモンスターが
次々と出てくる。次々と仲間が増やせるというのは
世界観を広げられるところがメリットですよね。
飽きさせないことができる。
「次はどんな仲間が出てくるんだろう?」と
子どもたちは期待を持つ気がします。
何かを集める事が好きな人って多いと思うんですよね。
だから、キャラクターが増えると、
それを集めたい!って思ってグッズとかも売れるのかなと。
とうことでコンテンツとしては、
・受け入れられやすいキャラクター
・妖怪ウォッチや妖怪メダルというツール
・増えていく妖怪の仲間
というのがポイントと思います。
次に2.売り方です。
ゲームとアニメだけでなく漫画にもなっていますね。
しかも、2冊の雑誌で漫画化しているところが
ポイントだと思います。
男の子向けの雑誌では「コロコロコミック」
女の子向けの雑誌では「ちゃお」と言う雑誌で
漫画になっています。
最初は、男の子向けのものかと思っていたんですが
しっかり女の子のファンも掴んでいたようです。
ゲーム、アニメ、雑誌と入口を沢山つくっているので
それだけ、多くの人との接点が出来るという事です。
さらに、鉄道会社ともコラボしています。
たぶん西武鉄道だったと思いますが、
妖怪ウォッチのスタンプラリーを開催しているんですね。
夏休みというタイミングもあって、乗客数も増えた様です。
ここでも、スタンプラリーという体験を通して
より強く「妖怪ウォッチ」が頭の中にしっかりと記憶される
わけですよね。
鉄道会社の集客にも成功して、妖怪ウォッチをさらに
広く宣伝できるという、お互いにとってメリットがあった
ということですね。
さらに、お台場には専門ショップがあるみたいなのですが
これは期間限定ショップのようです。
期間限定って言葉には弱いですよね。
今、買わないとこれから買えない!って思うと
ついつい買っちゃうんだろうなと。
で、これはあえてやっているわけではないと
思うんですけど
グッズの生産が追い付いていないみたいです。
これも人気を急増させる理由の1つだと思います。
というのは、欲しいけど手に入らない状況って
欲しいという感情が、めちぇめちゃ強くなるじゃないですか。
需要と供給の関係で、
今、需要が多い状態になっているというわけで、
人気につながっているというわけですね。
ということで売り方については
・色々な媒体を使って接点を増やしている
・グッズのショップを期間限定としている
・偶然の産物ですが生産が追い付いていない
というのがポイントだと思います。
これだけ人気が出たのは
コンテンツがちびっ子にしっかりとハマったのと
色々と接点を作った売り方とか、希少性を感じる状況が
作られたことですね。
コンテンツがしっかりしていても
売り方が下手だったら、広まっていかないし。
いくら売り方がうまくても
コンテンツがしょぼかったら売れるわけがありません。
ということで
「充実したコンテンツとしっかりした販売戦略の
両輪がかみ合うとヒット商品が生まれる」
ということです。