世の中には似ている曲だったり、デザインというのは
けっこう存在しますよね。
最近、話題になったのはオリンピックのエンブレム。
佐野研二郎さんのデザインがベルギーにある劇場の
ロゴと似ているという話。
盗用したとかパクリだと言われていました。
本当のところは、どういうことかは分からないわけですが
オリンピックという大舞台のロゴをパクリで作成するって
ことはありえるのかな~と思うのです。
だって、多くの人の目にふれるわけだから
仮にパクって作るとしても絶対誰かにバレることは簡単に
想像がつきますよね。
僕ならそんなリスクを負いたくないって考えますけどね。
佐野氏がデザインしたものでオリンピックのロゴ以外にも
似ているデザインのものがいくつか紹介されていました。
確かに、さすがにこれはパクッたか!?と思ってしまう
デザインもありましたが
一方で、「こういうデザインなら誰もが思いつく可能性って
あるよね。」というのもありました。
例えばフランスパンをテーマにしたものとかネコをテーマに
したデザインがありましたが、シンプルな題材の場合ならば
似てくることもある。
曲とかデザインが似てしまうというのは普通にありえる
ことだと思うんですよね。
とうのは、人が何かをつくる時に完全に0の状態から
作るものってないと考えらえるから。
人が何かをつくる時には過去の経験とか、触れたものを
参考にして自分の中で再構築しているものだと思います。
例えば曲をつくれる人って、音楽が好きで色々な音楽を
聞いているわけです。その中には、きっと好きな曲とか
お気に入りの曲っていうのもあって
自分で作曲する時に、真似る気がなくてもどこか自分の
印象の中に残っていて、影響を受けるということはあると
思うんです。
僕は昔、建築を学んでいました。そこで設計の授業とかも
あって建物をデザインするんですね。
色々と建築の雑誌とか、実際の建物を観に行ったりするんですけど
その時も自分の好きなデザインとかに出会うんですよ。
そうするとパくるわけではないのですが、どこか影響を受けて
自分の好きな建築のデザインの雰囲気が入ってきてしまうんです。
それは参考にしたということなんだと思うんですね。
プロになる人たちは、その分野のことをかなり勉強するはずだから
色々と自分の中に蓄積されるんだと思います。
それでもって、何か作成する時に、印象が残っていて作品に出て
くることもあるのかなと。
あと難しいのは、曲とかデザインって世の中には無数にあるわけで
それを1つ1つ自分で確認することって不可能ですよね。
自分で作って、誰かから指摘されて初めて似てしまったことが
判明することもあると思います。
まぁ、オリンピックのエンブレムがパクられたものか参考に
したものかは分かりませんが、人が作るものは自分の過去の
経験などが参考にされているものです。
もちろん盗用、パクリをしたならば罰せられるべき。
一方で、実はパクってないのにあまり過剰に反応しすぎると
新しいものが生まれにくくなることも懸念されます。
ということで
「曲やデザインといのものはパクリかどうかは判断しにくい
ものである」とうことです。