福祉施設の人材不足について考える

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先日は、久しぶりに特別養護老人ホームに訪問して施設長と
施設運営の話をしてきました。

福祉施設には色々と課題があるのですが、常に話題にあがるのが
人材の確保が難しいということです。

介護業界も人材不足ですし、保育業界も人材不足です。
どれくらい人材不足かというと

介護業界のほうでは2025年に向けて
看護職50万人、介護職100万人を増やす必要があると
言われています。

保育業界のほうでは2013年度に待機児童解消加速化プランを
打ち出しています。
少子化といえでも共働き世帯が増えているので、そのための
対策ですね。

2017年度までに待機児童の受け皿40万人分を確保する
ということですが、そうなると保育士も必要になります。

で、保育士がどれくらい不足するのかというと
2017年度末には7.4万人不足すると予測されています。

人材不足の要因は
介護や保育のサービスを必要とする人が急激に増加する
傾向なので、それに追いつかないというものがあります。

それに加えて、介護や保育の分野で仕事をしようと思う人が
少なくなってきているというのが大きな要因です。

では、なぜ介護や保育の分野で仕事をしようとおも人が
少ないのかというと、賃金の問題があります。

仕事は大変だけれど賃金が十分に得ることができないので
この業界を敬遠する傾向が大きくなっていそうです。

介護のほうでも低賃金による離職が多いことは、
色々なところで聞く話ですし

保育士の場合は、厚生労働省の調査で、保育士の資格を
持っていても、保育の仕事を希望しない理由として
「賃金が合わないから」が半数を占めていたようです。

このような背景を踏まえて、人材不足の解消に
いくつかの視点で考える必要があるのではないかと思います。

まず1つは国のレベルの話です。税金の使い方ですね。

こちらは介護の話になりますが
2015年の4月に介護保険が改定されますが介護報酬が引下げ
となるようです。

消費税8%に上げたのにも関わらず、介護報酬の引下げとは…

特に介護と子育ての部分は、しっかりと対応していかないと
国として健全な状況を保てなくなってしまいます。

だから介護や保育の担い手が無理なく生活できるような
賃金を提供できる状況をつくることは絶対に必要です。

今、対応しておかないともっと大変な状況になるはずなので
税金の使い方はとても重要。もう少し福祉の視点を充実させた
制度を検討するのではないかと考えています。

もう1つ重要なのはそれぞれの施設のレベルの話です。
確かに、賃金が低いために人材の確保が難しいところはあります。

でも、志を持って介護や保育の業界に入ってくる人も
いるわけです。

そういう人たちが前向きに働く環境をつくるには
各施設がしっかりと理念を打ち出すことがとても重要で

実際に私の付き合いのある施設で、施設長や園長が明確に
理念を打ち出している施設の職員は目がいきいきしています。

つまり、賃金が全てではないということです。
志を持って働こうとしている職員が前向きに働けるように
施設としての理念を打ち出すことってめちゃめちゃ重要な
ポイントなわけです。

まとめると福祉サービスを継続的に提供するためには
サービスの担い手の働く環境を整えることが重要で
国レベルの制度と言う視点と施設レベルの理念という視点が
欠かせないということですね。

ということで
「適切な福祉サービスの提供には制度と理念の視点が不可欠になる」
ということです。

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