先日、ネットでニュースを見ていたら
ローソンが介護を必要とする高齢者を支援するという
記事を目にしました。
以下、朝日新聞からの引用です。
ローソンは、介護が必要な高齢者を支援するコンビニの
展開を始める。介護事業者と提携し、ケアマネジャーが常駐して
介護サービスを紹介したり、生活相談にのったりする。超高齢化
が進むのに対応し、新たなサービスで客を増やす狙いだ。首都圏で介護事業を手がける「ウイズネット」(本社・さいたま市)
と提携し、同社がローソンの加盟店となり、店を運営する。1号店は
来年2月に埼玉県川口市に開く予定。ローソンは他の介護事業者にも加盟店になってもらう計画で、
提携先がみつかれば、大阪や名古屋など大都市部を中心に3年で
約30店を出す計画だ。
なんとコンビニにケアマネジャーを
常駐させるということなんです。
子育てローソンに続き、介護のほうにもサービスを
展開するということですね。
ちなみにケアマネジャーは簡単に言うと
介護が必要な高齢者と福祉サービス等との
パイプ役のようなものです。
介護保険制度で介護が必要な方に
ケアプランという介護サービス計画を策定する
役割があります。
計画の策定の他、介護サービスの調整や管理を
行います。
ケアマネジャーは居宅介護支援事業所という
ところにいます。
介護が必要になると居宅介護支援事業所と
契約をして、その後、ケアマネジャーと計画を
策定していくというわけです。
行政や社会福祉法人、民間の介護事業者などが
中心となってサービスを提供してきたわけですが
そこに、コンビニという要素が入ってくるわけです。
コンビニが高齢者支援をすることでの
メリットについて
コンビニの視点と高齢者の視点で考えてみます。
コンビニの視点としては
企業として新しいお客さんを開拓できるというのが1つ。
高齢者や介護が必要な高齢者などの家族のコンビニ利用が
増えるのではないでしょうか。
相談をするついでに、コンビニで買い物をするということが
考えられます。
後は、商品開発につなげることもできると思うんですよね。
色々と相談を受けるうちに、
「どんなものがあると高齢者にとって便利な商品となるか」
ということも見えてくると思います。
2025年には高齢化率が30%を超えると言われていますので
コンビニとしても、高齢者に合わせた商品を開発することは
重要ですよね。
ケアマネジャーをコンビニに配置する事で
高齢者へローソンへの来店につなげ
相談をうけることで商品開発につなげ
さらに社会貢献もできるという
一石三鳥のメリットがあるのかなと考えられます。
では、次に利用者、高齢者の視点から見てみましょう。
居宅介護支援事業所へ相談に行くというより
コンビニに相談に行けるほうが身近で便利なのでは
ないかと思います。
居宅介護支援事業所ってどこにあるかって
すぐにイメージできる人って少ないと思いますが
ローソンがどこにあるかというと、
すぐにイメージできる人も多いのではないでしょうか。
ケアマネジャーを配置するローソンが
増えれば増えるほど利用者にとっては
便利になるのではないかと考えられますよね。
また、地域に介護が必要な人がいるということが
身近に感じられるようになりますよね。
介護が必要な人には地域の見守りだとか支援だとかが
重要になるのですが、
そもそも介護というものがどんなものか触れる機会は
少ないと思います。
それが、コンビニでも介護のサービスを提供することで
現段階で介護に関係ない人でも、少しは意識する機会に
つながりますからね。
地域の人が介護の事を知るっていうきっかけになるので
それは支援につながる可能性があって、高齢者自身に
とってもメリットになると考えられるわけですね。
僕も仕事などで介護関連に触れる事があるのですが
行政中心だとある部分で限界があるのかなと思います。
例えば介護サービスの周知とか、
介護について意識してもらうような仕掛けだったり
そういうのは、行政はあんまり得意じゃないんですよね。
今回のようにコンビニなどと連携することで、
利便性は高まるし、より身近なものに感じられる筈です。
最近では、配食サービスなんかもコンビニが
担ったりしていますが
行政の配食サービスは知らなくても
コンビニのサービスを知っている人はけっこう
いるんじゃないかなと思います。
とうことで
「介護は行政だけではなく、コンビニなど
多くの人が身近に感じるサービスと連携する事で、利便性が向上する」
ということです。