保育園待機児童ランキングと仕事をするための環境整備

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保育園に入れないと悩んでいる知り合いがいます。
少子化といっても、共働き世帯が増えていることもあり
待機児童の問題は、まだまだ解消されていません。

保育園が整備されないと共働きで仕事をすることが
できない状況です。

子どもを2人育てようとすると共働きでないと
けっこう大変だという声も聞きます。

ちなみに厚生労働省調べによる待機児童のランキングは
次のようになっています。

1位:東京都世田谷区 1109人
2位:東京都大田区 613人
3位:宮城県仙台市 570人
4位:東京都板橋区 515人
5位:東京都練馬区 487人
6位:広島県広島市 447人
7位:沖縄県那覇市 439人
8位:東京都足立区 330人
9位:北海道札幌市 323人
9位:千葉県船橋市 323人

というようになっています。

もともとの人口が異なるので割合で見ることも
必要かと思いますが、とにかく世田谷区では
1,000人以上が保育園に入れないわけです。

少し前までは横浜市でも待機児童が多かったわけですが
解消しています。

昨年、2番目に待機児童が多かった福岡市でも
待機児童を解消しています。

保育園を整備して、待機児童を解消したことは
1つ評価すべきところだと思います。

保育園の量的な部分では、1つの問題を
クリアしたという形になります。
共働き世帯も仕事はできる環境になったかと思います。

ただし

待機児童が解消されたらそれで問題がないかというと
そういうわけではありません。

福岡市の場合は、保育所の定員を増やすために
遊戯室をつぶして、保育室に転用したり
定員を増やすにあたり、移転が必要になって移転した先が
ホテル街だったり・・・子育ての環境には最悪ですね。

というように量は確保したものの、質の部分で課題は
残っているということです。

人材不足も問題点です。保育所に限らず福祉施設全般に
言えることだと思いますが大変なわりには給料が低いと
いうことで、人材不足になりがちです。

かなり精神的にも負担がかかる仕事なので、せっかく
保育士になって頑張っていた保育士さんも途中で心が
折れてしまうこともあるようです。

限られた財政の中では難しいことは承知ですが人材確保とか、
人材が定着する様な部分でお金をかけていかないと取り返しの
つかないことになるのではないかと思います。

また、待機児童の解消には、社会福祉法人などが運営する
認可保育所だけではなく、株式会社などが運営する
認可外保育所も重要な役割を果たすことが考えられます。

ただ認可外保育所の問題はサービスの質にバラつきがある
という点です。もちろん認可外保育所でも素晴らしサービスを
している保育所はあります。
でも、そうでないところも少ないのが現状です。

仕事が出来る環境をつくるためには保育所の整備が必要であり
第一歩としては量を確保することです。
そして、重要なことは、それと同時に質をどうのように担保
するかという視点です。

東京都では、かなり力を入れて第三者評価を実施しています。

第三者評価とは、福祉施設の評価をできる資格を持つ
評価者が運営の仕組の状況やサービスの提供状況を確認して
評価をするというものです。

それはホームページで公開されるわけですが、公開する
ことで利用者はサービスの質の高い施設を選ぶことができる
ということです。

同時に施設の運営者は、サービスの質をあげる努力をすることに
つながるということです。

つまり質を保つための透明性を確保して、経営努力につなげる
ための仕組という事です。

今後、限られた資源をより効果的に活用できるようにするために
また、サービスの質を保つために、こういう仕組みを導入することは
重要ではないかと思います。

高齢化問題が問題になっていますが、子育てしやすい環境をつくる
ことが、こういう問題の軽減にもつながっていくところです。
そういう意味では子育て環境の整備は広い意味で重要なのです。

ということで
「子育て環境の整備には保育所の量を確保し、
質を担保する仕組を導入することが重要」
ということです。

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