WHILLというベンチャー企業が今までにない
電動車椅子を開発したそうです。
この企業の技術者は、トヨタ、日産、オリンパスなどの
大企業に勤めていた人も多いようです。
で、どんな電動車椅子なのかというと
特殊なタイヤを使っているので車椅子でも小回りが
きいたり、
10cmくらいの段差なら乗り越えてしまうみたいです。
通常は2cmくらいの段差があると車椅子では乗り越え
られないといわれています。
さらに坂道だったり、砂利道のような場所で
ちょっとした凹凸があっても普通に通行出来て
しまうのです。
例えばスロープがあったとしても普通の車椅子だと
上るのがけっこうしんどかったり、坂道なんて通行は
できないし。
凹凸があると、そこを通行するのは困難です。
なのでWHILLが開発し電動車椅子は行動の幅を
広げるものと考えられます。
また、スマホのアプリでリモートコントロールが
できるみたいです。
デザインもけっこうカッコよくて、
なんか乗ってみたいってみたいなと思う様な
デザインにしているのも特徴ですね。
これまでの車椅子というと、
あまりデザインとかって
気にしてこなかったと思います。
でも、この電動車椅子については
スタイリッシュにすることも
コンセプトの1つだったみたいです。
ちなみに
この車椅子はパーソナルモビリティの1つと
考えられているみたいです。
パーソナルモビリティとは
1人乗りの移動機器。
有名なところだとセグウェイとかです。
↓こういうのです。
話しを戻します。
日本橋の三越では、WHILLという企業が開発した
電動車椅子の導入を検討しているようです。
デパート内で電動車いすが問題なく使えるか
色々とチェックしているみたいですね。
例えば
エレベーターの溝にタイヤがはまらないかとか。
イギリスでは400もの商業施設で
電動車椅子などを貸し出しをしていて
お客さんの滞在時間が3倍に伸びたみたいです。
高齢者になると普段は車椅子が必要なくても
やっぱり長時間歩いていると疲れてしまうので
こういうのを貸し出すことで、疲れが軽減されるので
買い物の時間も自然に長くなるんですね。
この車椅子のメリットについては
外出頻度が高くなるということですね。
車椅子利用者の視点で考えると
ちょっとした段差、坂道、道の凹凸などがあると
外出するのが億劫になります。
でも、そういうハードルが軽減されると
外にでることも億劫に感じなくなる。
だから外出の増加につながることは考えられますね。
引きこもっていると
心の健康にも影響があるので、気軽に外出できる
環境をつくることって重要です。
これからは高齢者がどんどん増えていくので
日本橋の三越のように買い物しやすい環境をつくると
企業にとってもチャンスになりますよね。
経済の活性化にもつながるかもしれません。
で、色々なところで車椅子が利用されると
車椅子が特別なものでなくなるんですね。
特別でなくなるということは
一般的になるといういことで、それに合わせて
まちの形も変わっていくということです。
今もバリアフリーの整備は進んでいますが
はっきり言って、まだまだだと思うんですよね。
先日、車椅子を利用している方と食事をして
その後に駅まで送ろうとしたんですがバリアだらけで
なかなか駅に辿り着けませんでした。
車椅子が特別でなくなれば、
もっとバリアもなくなっていくと思います。
一方で、この車椅子について
いくつか課題はあるかと思います。
1つは価格。
こちらは95万円らしいです。
95万円以上の価値はあると思うので
高いというわけではありませんが
簡単に購入できる金額ではないですね。
ちなみに
手動の車椅子なら5万円くらいあれば
購入できると思います。
また、通常の電動車椅子なら
10万くらいで購入できるものもあれば
50~60万円くらいのものも。
現段階では誰もが簡単に利用できるという
ものではないかもしれません。
こちらはパーソナルモビリティという
位置づけなので自分で歩ける人も利用することが
想定されます。
色々な人が利用する事で一般てきになるのは
いいことでもありますが
自分で歩く機会が減ってしまうという可能性も
考えられます。
やっぱり自分で歩けるうちは歩いたほうが
健康にはいいのかとも思ってしまうのです。
パーソナルモビリティで外出頻度が高まることは
良い事です。ただ、頼りすぎるのは少し問題かなと
思うわけです。
でも全体的に考えると
このような車椅子が開発されることは
とても意義のあることだと思います。
誰もがまちのなかで活動できる環境整備を
することで社会が健康になっていくと思うんですよね。
あと重要なのは
周りの人の気遣いとかがあるとなお良いです。
道に自転車とか置いてあると
車椅子では通れなくなってしまいます。
せっかく道が整備されて、多少の段差や坂道も
解消できる車椅子があっても
周りの気遣いがないことで本来はないバリアが
できてしまうので。
ということで
「まちの整備+車椅子等の開発+周りの人の気遣い
で誰もが生活しやすい環境が構築される」
ということです。