アナと雪の女王のストーリーは微妙なのか

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アナと雪の女王は大ヒットしていますよね。
興行収入は250億円を超えたということで
これは2001年の「千と千尋の神隠し」以来ということみたいです。
13年ぶりの記録更新ですね。

累計動員数は約2,000万人。
日本人の6~7人に1人は映画館に行っている感じです。
実際には1人で何回か映画を観ている人もいるかと思いますが。

かなり凄い人気ということですね。

僕の周りでも「面白い!」と言っている人が沢山います。
一方で、ストーリーが微妙という人も
少数ではありましたがいたんですね。

ちょっと確かめたくなって、DVDを購入して観てみました。

結論から言うと、普通に面白かったなというのが
僕の感想。

確かに、部分的には、
もう少し盛り上げて欲しいなとかってありましたけど
全体的に見るとストーリーは普通に面白いのではないかと思います。

というのは
多くの人が好きだなって思えるストーリーの流れがあって
ある程度、それに沿っていたので、
違和感なく面白いなと感じられたのだと思います。

じゃあ、多くの人が好きなストーリーの流れってどんな
物なのかというと

ざっくり言うと次のような構成です。
1.冒険の始まり

2.試練

3.帰還

もう少し詳しく説明すると

1.冒険の始まりは
日常生活を送っている主人公がいて
なんらかのきっかけで冒険をしなきゃいけない状況になります。
一度は冒険を拒絶したりする状況があるけど
自分を助けてくれる存在と出会って
第一関門を突破して冒険に出ます

2.試練
悪者というか敵になる存在が出てきます。
危険な場所へ行って、
そこで最大の試練があるわけです

危険な場所は桃太郎で言う
鬼が島みたいなところです。

3.帰還
最大の試練を乗り越えて
成果を持って帰ってくる

これが多くの人が好むストーリーです。

色んな映画を観てもこんな感じになっているものが
多いのではないでしょうか。

スターウォーズでも、
ハリーポッターでも、
ロード・オブ・ザ・リングでも

おおまかには、こんな流れではないでしょうか。

アナと雪の女王もおおまかには
こんな感じでした。

このストーリー構成というのは
ビジネスで何か商品をプロモーションする様な時も
使えます。

というか使っている事例は色々あります。

例えば、僕が小学生や中学生の時は
進研ゼミからDMみたいなものが来ていましたが
そこにいつも漫画が入っていたんです。

内容はこんな感じです。

勉強ができない主人子が出てきます。
主人公は、決まって成績が悪くて(笑)
部活を頑張っています。

今回はサッカー部にいる主人公という設定にしましょう。

主人公はレギュラーになれるかどうか、
みたいな位置にいます。

ある日、親から
「これ以上、成績を落としたら部活を辞めさせるぞ!」
みたいな事を言われてしまうんですね。

勉強をしないといけないきっかけができます。

それで、最初は何をやっていいか
分からなくて挫折しそうになります。

そうすると
幼馴染なんかが
「私、進研ゼミをやっているの」みたいな感じで
進研ゼミを紹介するわけですね。

そこで、主人公は進研ゼミで勉強を開始します。
旅立ちですね。

そして、だいたいライバルが出てきます。
勉強ができて、部活でもレギュラーみたいな同級生です。
ちょっと性格が悪かったりします(笑)

主人公は、このライバルに負けない様に
勉強も部活も頑張ります。

成績は徐々に上がります。
サッカーも少しずつうまくなっていきます。

でも、なかなかライバルに勝つことができません。

主人公はライバルから
「お前は、俺には勝てないぜ!」みたいな事を
言われます。

でも、進研ゼミを紹介してくれた幼馴染に
励まされながら勉強と部活を頑張り続けるんですね。

で、最後には部活でもレギュラーを取る事ができて
成績も上がって、ライバルに勝つ。
で、ライバルとも分かりあって仲良くなる。

みたいな感じです。

そうすると、
この漫画を見た子どもたちは
進研ゼミをやりたくなってしまうんですね。

ストーリーについては
この法則に当てはめると、違和感のない
それなりに多くの人から共感されるものが作られて
ビジネスにも活用できるということですね。

このストーリーの構成については
時代が変わっても共感を得られるものかと思います。

となると
この構成にストーリーを当てはめれば何でもヒット
するのかというと、そういうことではないと思います。

なぜアナと雪の女王がヒットしたかというと
このストーリー構成に加えて

テーマが今の時代に合っていたからではないかと思います。
「真実の愛は何か」とか「ありのままでいる」という
ところがハマったのではないのかなと考えられます。
あとはキャラクターの設定ですかね。

因みにマレフィセントは映画館で観に行きました。
ストーリーの構成は、前述したものに当てはまるのですが
テーマとかキャラクター設定の仕方が
アナと雪の女王と似ていました。

マレフィセントもヒットしているところを見ると
やはりテーマとかキャラクター設定が
今に合っていたということなのかなと思います。

ということで
「テッパンのストーリー構成に時代に合ったテーマを
加えると多くの人に共感される可能性が高い」ということです。

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