横浜の山下公園を散歩していると
ちょっと雰囲気の違うローソンが見えてきます。
なんか、ちょっと可愛らしい感じです。
このローソンはハッピーローソンです。
「子育て応援」をコンセプトにしていて
このタイプのローソンは山下公園にしかないみたいです。
子育て応援に徹底的にこだわったローソン。
デザインが可愛らしいなって思うのですが
看板の子どものデザインはミッフィーで有名な
ディック・ブルーナです。
僕が好きなデザイナーの1人です。
やっぱりデザインは重要ですからね。デザインからして
子育て世帯にやさしのが伝わってきます。
ひさしがちょっと大きめです。
雨の日に傘を閉じたり開いたりする時にベビーカーが
濡れないようにするための配慮ですね。
通路はちょっと広めで幅が1.2メートル。
これはベビーカーが2台すれ違う事ができるように
するためです。
品揃えも通常のローソンには置いてない子育てグッズが
いっぱいです。
店舗もかなり広くて子どもが元気いっぱいに遊べる
キッズスペースあり
購入したものを店内で食べたり、飲んだりできる
カフェスペースあり
授乳のために哺乳瓶にお湯などを提供してくれる
サービスありと子育て世帯にはいたれりつくせりの
サービスというわけですね。
このハッピーローソンというのはひとりのママの声を
聞いて始まったといいます。
2005年のローソン30周年の時にアイデアコンテストを
開催して、そのなかの最優秀賞に選ばれたママのアイデアを
形にしたコンビニなんです。
ローソンといえば、コンビニ業界で初めて企業内保育園を
整備したということで最近ニュースになっていましたね。
この保育園はローソン本社が入居するオフィスビル内に
あって、社員の子どもが利用するというものです。
ローソン社員の育児休職からの復職は、ほぼ100%という
ことですが、この保育園が開園することで、さらに働きやすい
環境が整備されるということです。
この子育て支援という視点は、すごく重要だと思います。
企業としてのメリットを考えてもそうだし、もっと言えば
国としてのメリットも大きいのです。
まずは企業としてのメリット。
山下公園にあるようなローソンで子育て応援するコンビニは
企業としてのイメージアップにつながります。
記憶に残りやすいし、そんな社会貢献につながる取り組みを
しているコンビニなら利用したくなっちゃいますよね。
そして、企業内保育については
優秀な社員を確保できます。
東京などでは、まだまだ保育園に待機児童が多くて
むしろ、増加しているということで
子育てのママは仕事に復帰することが難しい状態に
なってしまいます。
そうすると優秀な社員が仕事に復帰できなくなって
企業としては大きな損失です。
企業のイメージ良かったり、復職しやすい環境が
整っていると分かると
この企業で働きたいと思う学生も増えて人材確保に
つながるということも考えられますね。
そして、こういう企業が増えることでの
国としてのメリットもあると思います。
現在、日本では高齢化が問題になっています。
高齢者が増え、高齢者を支える世代が減ってきているから
医療や介護の費用をつくることも難しくなってきます。
高齢者を支える力が弱まってきているということで
こういう状態でいくら高齢者対策を考えても
すぐにその対策が機能しなくなるわけですね。
高齢者対策を考えることはもちろん重要
でも、それと同時に高齢者を支える世代を
もっと増やしていかないといけないというわけですよね。
そうなると、少子化問題を解決しなきゃいけないわけで
子育てしやすい環境を作っていく必要があるとことになります。
子育てしやすい環境をつくるには
いろいろな視点があると思います。
例えば、国という視点だったら
保育所をしっかり整備するとか、家庭ごとに子育て支援の
補助金を提供するとかってあると思います。
地域という視点だったら
NPOみたいな団体が中心となって、子どもの居場所をつくったり
昔は近所同士で子どもを預けたり、預けられたりしていましたが
ああいうのもいいですよね。
そして、企業という視点だと
ローソンのようなものがありますよね。
子育て世代が買い物しやすい環境をつくったり
子どもを生んだ後もスムーズに復職できるようにしたりですね。
子どもが育てやすい制度とか環境とかが整えば、
少子化問題の緩和につながって、高齢者を支える世代が増えて
高齢化問題の根本的な問題解決の要因の1つになると考えられます。
今回、紹介したローソンのように企業が子育て環境について
考えることは、少子化対策にもつながるすごく重要なことだと
思います。
ということで
「高齢化の問題に対応するには少子化対策も含めて
合わせて考えることが重要」ということです。