学生時代は建築を学んでいたこともあり、京都へ寺院を見に行ったり
庭園を見に行ったりとよく旅行をしたものです。
ちなみに僕は大徳寺の龍源院の枯山水が好きです。かなり落ち着く
ので1時間くらいは眺めていられます。
しかも、ゴールデンウィークでも1時間のうちに2組くらいしか見に
来ないので、ほぼ貸し切り状態です(笑)贅沢な気分になります。
京都は何度行ってもいいし、文化も感じられる素晴らしいところです。
ただ、何回も行っているのですがよくよく考えてみると紅葉の時期は
行ったことがなかったので、一度京都の紅葉を見に行ってみようかと
思ってホテルの空き状況を調べてみました。
まだ7月だし11月に旅行するなら、まだホテルも空いているでしょ
なんて思っていたのですが、甘すぎました・・・
7月の時点で、11月の週末はホテルが満室です。
ビジネスホテルでもなんでもいいから空いていないかと探してみま
したが、満室です。紅葉時期の京都をなめていました。
こんな場合、どうしても紅葉が見たいとなったらどのように考えれ
ばいいのか?
最初に思っていたように京都でホテルを予約することはできないので
少し変更する必要があります。
京都から少し離れた場所、例えば大阪なんかでホテルに泊まって、
大阪と京都を楽しんじゃうということが考えられます。
後は、日帰りにしてしまうパターンです。紅葉を見ることを目的と
して、時間がなくて見れなかったところは、別の空いている時期に
来てみると色々と回ることもできます。
当初の予定を少し変更すると、紅葉を見るという目的は達成する
ことができそうです。
ビジネスでは、当初思っていたことがその通りにできないことも
多々あると思います。
そうなると視点を変えて考えることはとても重要なことです。
今の京都の話については、視点を「ずらす」という考え方です。
他にも「絞る」とか「反転する」という考え方があります。
まずは「絞る」という考え方の事例です。
私は以前、コンサルティング会社に勤めていましたが、クライアントの
対象が医療施設や福祉施設に特化していました。しかも、私が担当して
いた福祉施設は民間事業者ではなく社会福祉法人のみに絞っていました。
一般的にビジネス系のコンサルティング会社は、色々な業種を対象と
していることが多いと思いますが、福祉施設のしかも社会福祉法人という
ニッチな部分に絞ることで競争相手がほとんどいなくなるのです。
ニッチの部分で特化しているとそれだけ業界のことなどにも深く知識を
得ることができます。
そして、相手のこともよく理解できるので、より適切なサービスを提供
できるので差別化も図れて競争相手がいなくなるということです。
実際、社会福祉法人が運営する福祉施設の運営支援については、私が
勤めていた会社が大部分を占めていたと思います。
次に「反転する」という考え方の事例です。
ある大学がプロモーションを行うために自分たちの学校をどのように
考えているか学生にアンケートを取ったようです。
≪アンケート結果≫
〇悪いと思うところ
・地味
・インパクトに欠ける
・押しが弱い
・存在感が無い
〇良いと思うところ
・控えめ
・品がある
・奥ゆかしい
・流行に流されない
この結果をみると悪いところと良いところはリンクしている部分が
あって、
地味は良く言えば控えめだし、インパクトに欠けるとか押しが弱い
というのは裏を返せば品があるとか、奥ゆかしいという事が言える。
そして、存在感がないということについては、流行に飛びついて
目立とうとしないで流行に流されない強さがあるということがある
と考える事ができる。
つまりマイナス要素も少し視点を変えれば、プラスの要素に反転
する事ができるということです。
このようにマイナス要素をプラス要素に転換したことで大学の
アピールもうまくいったということでした。
事実は1つだったとしても解釈の仕方は色々あるので1つのもの
でも、ある方向から見た時と別の方向から見た時では見え方が
違うということですね。
「ずらす」「絞る」「反転する」を絵で描くとこんな感じです。
ずらすはAでなくてA’に注目
絞るはAの中にあるaに注目
反転するは黒文字Aでなく白文字Aに注目
ということで目標達成や問題解決のために重要なことは
「少しずらして考える、対象を絞って考える、物事を反転して
考えるなど少し視点を変える」ということです。