東京ビッグサイトで開催された国際福祉機器展の感想

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福祉機器展

10月1日から3日に東京ビッグサイトで開催されていた
国際福祉機器展に行ってきました。

福祉機器といっても色々な種類があって
日常生活支援用品、ベッド用品、トイレ用品、住宅設備、
入浴用品、車いす、移動機器、福祉車両、リハビリ機器、
コミュニケーション機器、情報共有システムなど

585社で最新の福祉機器が約2万点展示されていました。

毎年行っているのですが、最近の傾向でみると
クラウドを利用したような情報提供や情報管理だとか
ロボットを利用した介護支援などがあげられます。

クラウドを使ったもので言えば
高齢者や障害者の情報を主治医、ケアマネジャー、
訪問看護師、ヘルパー、薬剤師、地域包括ケアセンター
家族などで情報を共有するシステムです。

情報を共有することで、より適切な医療サービスや
介護サービスを提供することができるわけです。

今までも似た様なシステムはありましたが
莫大な資金がかかったり、システムの構築にけっこう
時間がかかったりしていたんですが

クラウドを使うようになって、資金も非常に低価格で
利用できるし、システムの構築にもほとんど時間が
かからなくなったというメリットがあります。

次にロボットを利用したものについて紹介します。

介護をするときにベッドから車いすに移乗する時など
介護者の身体にけっこうな負担がかかります。

福祉施設などでは、何名もの高齢者を介護するので
職員さんが腰痛になる確率がかなり高いんです。

最近では介護スーツというものが開発されていて
腰に本体を巻き付けて装着します。

すると、センサーが生体電位信号を読み取って
使用者の動作に合わせて動きをアシストするんです。
効果としては腰の負担を最大40%軽減します。

これと近いものでは、歩行することが困難な方の
自律動作を支援するロボットスーツもあります。

腰から足にかけて装置を装着すると同じように
信号を読み取って、動作をアシストします。

今回の国際福祉機器展で特に大々的に
アピールしていたものの1つに
コミュニケーションロボットがありました。

富士ソフト会社が開発したPALROです。
見た感じは写真のようなものです。

palro

基本的な機能としては
「会話をする」「動く」「覚える」「伝える」
というようなものがあります。

機能を一つずつ簡単に紹介します。

「会話をする」
人の声を聞きとって反応します。それだけでなく
人の顔を認識するとPALROから話かけます。

「動く」
立ち上がって、前に歩いてという声に応じて
指示した通りに動きます。さらにダンスや体操など
様々な動きをします。

「覚える」
100人以上の名前と顔を覚える事が可能です。
覚えた人を見つけると名前を呼んで話かけたり
過去に話した内容なども記憶するんです。

「伝える」
インターネットやクラウドに接続して、ニュースや
天気予報などの情報を取得して利用者に伝えることも
できます。

ある大学でPARLOを活用して、認知症をもつ
高齢者に対してレクリエーションの効果を研究していたの
ですが認知症の症状が軽減されるという結果が出ていました。

ただ、コミュニケーションをするだけでなく
高齢者の認知症にも効果が出るというのはスゴイ進化だなと
感じます。

今回も様々な福祉機器を見てきましたが
やはりハード面だけで整備するには限界があって

例えば既存の住宅を完全にバリアフリーにしようと思っても
構造的な問題とか資金的な問題で解決できないことがあります。

そんな時に、福祉機器を活用することで感じるバリアを
少しでも軽くすることができるわけですね。

ハードとソフトの両輪でバリアを軽減していく視点は
重要だということだと思います。

また、介護ではマンパワーだけでは補えないものがあります。
今後は、高齢者が高齢者を介護するということも増えてくると
考えられます。

そうすると、介護をする時にも体の負担がとても大きくなる。
このような場合は、先ほど紹介したロボットスーツなどが
普及していくと少しでも体の負担が軽減できるようになりますね。

マンパワーについては人数の問題もあります。

老人ホームなどで高齢者に常に話しかけていたりすると
認知症の症状も悪化が防げることがあると思いますが
職員の人数にも限界があるので、常に話しかけることも困難です。

そのような場合に、介護ロボットでコミュニケーションを
とっていると、
少しでも認知症の軽減に役に立つことが考えられます。

これから高齢者人口はまだ増加していきます。
福祉機器の活躍する場は増えていくということですね。

国際福祉機器展は、毎年同じような時期に開催されているので
ご興味のある方は来年ぜひ参加して頂ければと思います。

ということで
「ハードやマンパワーで対応できない部分は、
うまく福祉機器を利用しながら補っていく事が重要」
ということです。

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